北海道の農業は大きく進化する。

代表取締役

岩井宏文

農林漁業とビジネス
最新の情報とネットワーク。

生産の営みから収益を確保し、地域に経済や雇用、コミュニティをもたらしてきた農林漁業。私たちは、農林漁業の現場(Green&Blue)から新しいビジネス(産業化)を創造する会社です。
生産者や企業の皆様をはじめ、多様な主体が農林漁業に参加し、あらゆる手立てを駆使して、この豊かな循環を持続させるプロジェクトを実現する、私たちが目指す農業イノベーションがここにあります。

農・食・地域の進化は既に始まっている。

Evolution of Hokkaido Agriculture

全道の農業者との対話から見えてくる将来の変化や胎動は、今後の北海道農業の活力源そのものです。
自然な形で湧き上がる再編の波をしっかりと受け止め、
次世代に向けた確かな再編の形を、プロジェクトを通じて実現します。

農業は1,000ha経営時代へ移行する

集落は農業者の著しい高齢化に直面しており、今後、離農と農地の再編に拍車がかかることが想定されます。一方で、農業法人が企業と連携し超大規模を目指す真の企業化の動きも見られます。
十勝は芽室町の農業法人と大手倉庫会社が出資し、平成27年4月に創設したダイヤモンド十勝(株)(十勝・芽室町)では、商社やメーカーとの契約をもとに、自社及び農業者70名に作付面積を配分し集荷・販売しています。オペレーション人材や機械を集約することで、個々の生産者の個性発揮と、作付面積が1,000ha規模を視野に入れた大規模農業が両立されています。

農・食の垂直統合化が進行する

自ら販売の場を有する小売企業は、自社ブランドの向上を図るため、道内随一と言われるワイン畑を取得し、平成29年秋の稼働に向けワイナリーを整備しました。
サラダメーカーは、業務加工野菜の買い手がひしめく道内において、地域の生産者と独自に集荷会社を設立し、倉庫や機械、人材を投入し、自社の原料の安定調達体制を構築しています。中食等の台頭とともに、農業の在り方も生食向けから業務加工向けに急速にシフトしています。
顧客満足は、売り場だけではなく、生産現場からの一貫したストーリーにあると考える流れが定着し、製造・販売側の企業から北海道の農業との連携を模索する動きが活発化しています。

集落協働会社がトレンドとなる

(株)ふれあいファームしのつ(江別市篠津)は、農業を継ぐ後継者が減少するなか、地域の中長期的な未来を考えた親世代の決断により、開業20年に及ぶ歴史ある2つの直売所が合併し、合計48名が出資し直売所運営会社を設立しました。
これからの農業は、自らの直売所や販売先を地域自らが保有し、いかに収益を域内に循環させ、若手農業者の育成に還元できるか、まさに集落協働の新たなチャレンジが始まっています。
集落の人口減少が止まらない今、集落に稼ぐための装置を確保し、老いも若きも自分たちの故郷を事業として守っていこうとする動きが活発化しています。